2012年2月24日金曜日

沖縄 Okinawa

(English follows Japanese on bottom)
毎年、冬の間はどこかに行って冬を越している私たち。
最初の一年はニュージーランド、去年はピースボート。
今年は沖縄にきています。
下の写真が住んでいる所からの景色。
海も山も見える、大きな橋で本島と繋がっている
瀬底島にきてます。


天気がいい時はTシャツで過ごせるくらい暖かいけど、
ほとんど毎日曇りか雨。
北風が強い日はかなり寒く感じることもある。
それでもたまにTシャツで過ごせるだけでも贅沢な気がするし、
天気がいい日は本当に海の色が鮮やかで綺麗。


私たちが住んでいる近くでは「日本一早い桜祭」
があって、1月に一緒に来ていた大介のお祖母様と行ってきた。
冬の沖縄は海には入れないけど、結構色々観光できる。
桜もそうだけど、海洋博公園で国際洋蘭博覧会、
世界遺産である今帰仁城跡
美ら海水族館、辺戸岬、や色々お祖母様を連れて観光した。
なんか久しぶりに観光客的な数日を過ごしたけど、
それはそれで色々見れて、楽しかった。


辺戸岬は本島の最北端で、そこではパノラマで海が見れるんだけど、
そこでは偶然クジラを見ることができた。
親子と大人が何頭かいて、たまにブリーチ
(クジラのジャンプ)したり、尻尾見せたり、
クジラ好きの私たちにとっては最高の出来事だった。
初めてクジラを見た時は、これで悔いのない人生って
思えるくらい嬉しかった。
それから何回かクジラとの素敵な出会いがあるけど、
その度にこれ以上にない自然からのプレゼントと思うくらい
嬉しいし、興奮するし、幸せになる。


もちろんイルカも大好きで、美ら海水族館の近くで
無料でオキちゃん劇場というイルカのショーが見れる場所がある。
でもここに来ると複雑な気持ちになる。
もちろん、ショーを見ると楽しいし、
知らず知らずに大興奮して笑顔になる。

だけど、このイルカ達は海から捕獲されてこの狭い水槽の中に生きている。
水槽に暮らすイルカはストレスで胃に炎症ができるから
毎日胃薬を飲まされている話を聞いたことがある。
この劇場のイルカ達は30年近くここでショーをしているらしい。
以前、ここのオキゴンドウ鯨が水槽から飛び出てしまったことがある。
なかにはこれは自殺未遂という人もいる。
実際こんなに大きくって頭のいい動物がこんな狭いところに30年もいたら
嫌になるだろうと想像するのは難しくないと思う。

だからと言って、完全にこういうショーに反対しているかと言ったら、
分からない。
実際に飼育している人たちは絶対にイルカが
大好きでこの仕事をしているのだと思う。
沢山の人にイルカや海の生き物の事を知ってもらうための
教育の面は実際にすごく大事なことだと思う。
私も小さい時にイルカのショーでイルカと拍手したのは
忘れられない思い出だし、それで余計にイルカとか好きになって、
環境問題に感心をもったのかもしれない。
沢山の人がイルカを見て、海の生き物の素晴らしさを知って、
環境問題の意識が高まればこういうショーにも意味があるのかもしれない。
でもだからと言って、このイルカ達の犠牲が必要かって言ったら、
違う気がする。
”必要な犠牲”とか存在しないと思うし、大嫌いな言葉だ。
結局のところ、私の中でも答えは見つからない。
こういうショーがなくなって、イルカを見ることもなく、
人が海や動物に感心がなくなることになるのかな。
わからない。
動物園に行く時もそう。
動物を見ていてすごく楽しいし、感動するけど、
同時に悲しくなる。
どうしても複雑な気持ちになってしまう。

Every year, we have been travelling during the winter and
  this year, we are staying in Okinawa. 
We are on an island called Sesoko, 
that is connected to the main island with a bridge.
The view of the ocean, mountains and bridge from where
 we are staying is wonderful.
It's actually colder here than would be expected, 
with most days being cloudy or rainy. 
But when the sun comes out we are in our T-shirts, 
and the ocean shines with the most beautiful colors of blue and green. 

Daisuke's grandmother joined us for the first week here, 
and we spent it going to many of
the attractions in the area like the cherry blossom festival
 (the first to bloom in Japan),
the Nakijin Castle (a world heritage site), a huge orchid display, 
and to the northern tip of Okinawa island where we saw some whales pass by.
I always feel like I am receiving the best possible gift from nature
 when I see whales swimming in the sea.

There is also an area here where they have free dolphin shows near the aquarium. 
I also love dolphins and it's always fun and exciting to see these shows.
But I always have mixed emotions when I see the show. 
As I watch, it's almost impossible to not enjoy their jumps and tricks 
and smile at the entertainment of the shows. 
But at the same time, it's hard to think about these intelligent animals 
who were captured from the ocean and are kept in these small tanks
 and are repeating these tricks over and over for almost 30 years.
I heard that dolphins kept in tanks have to be fed medicine to stop bleeding in their stomachs that come from the stress of living in such limited quarters. 
There was an accident where one of the dolphins actually jumped out of the tank into the audience area here in the past. Some call it a suicide attempt.
It's not hard to imagine the dolphin's feelings of wanting to jump out and escape after years of confinement. 
At the same time, I can't say I am completely against these shows and aquariums and even zoos. 
I think the educational and research aspect of them are true and important. 
The people working at these places often love and care for animals more than anyone.
One of my unforgettable memories from childhood is shaking hands with a dolphin at an aquarium show like this one. It's possible that I learned to love dolphins even more and it encouraged me to learn more about them and the environmental issues of the ocean because of that experience. 
But do we really need to sacrifice these animals for this purpose?
I don't believe there is such think as "necessary" sacrifices. 
If these shows and zoos didn't exist, would people lose interest in learning about and caring about animals and the environment?
I don't know the answer to that. 
I guess that's why when I visit these places, although I can't help feeling excited and happy to see these great creatures, at the same time, I can't help feeling sad and guilty as well. 







2012年1月29日日曜日

冬のWonderland


11月に下山をしてから早2ヶ月。その間に石巻のボランティアに行ったり、実家に帰ったり、姫路、山口、長崎、広島、滋賀と友達に会いに走り回っていた。第一目的であった長崎での元日座り込みの参加では被爆者や平和活動家の熱心で優しい輪に入れてもらい、新しい年に向けての新たな意気込みを共有できて、とてもよかった。今年は色々なことがいい方向に向かっていく事を祈って。



今年の冬の大半は沖縄で過ごそうと決めていたのだけれど、野尻大好き!な私にとって冬の野尻をどうしても一度体験したいと思い、一週間ほど野尻仲間のYさんと一緒に行く事にした。今年は例年の倍くらいの積雪だという。冬の野尻は一度様子だけ見に行ったことはあっても、泊まって数日過ごすのは今回が初めて。野尻行きが決まった瞬間から楽しみで気持ちがすっかり高まった。

冬でも東京から3時間半ほどで野尻に着く。雪は信濃町に近づく直前までほとんどなかったにもかかわらず、信濃町周辺になると、景色が激変。高速降りたら道路の両側は真っ白い雪の壁。いつもより狭い道と真っ白な風景。野尻は四季ごと全然違う顔を見せてくれるけど、この純白な景色と山々の神々しさは息が止まるくらいの美しさだった。空気も冷たいけれど、美味しくって、体も精神もスッキリする感じ。車を下りた瞬間から、来てよかった〜と感動した。
しかし、すっかりテンションが上がっていたにもかかわらず、荷物をもって積りに積もった雪の坂道を登りYさんのキャビンまで歩いていると、さっそく冬の野尻の厳しさを体験した。靴もハイキング用しかなかったから、まったく雪の上では歩きにくく、荷物も体も重いから雪にズボズボ埋もれながら登る坂道はいつもの10倍は大変だった。それでもキャビンにたどりついたら、ヒーターがついていなくてもポカポカ。ストーブを付けたらこの冬で一番暖かい気持ちになった。いや、気持ちだけではなく、他では暖まらない室内は野尻では断熱がしっかりしているから、本当に本当、めっちゃ暖かいのだ。外は雪景色で中は暖かい薪ストーブの温もり。これ以上の幸せ空間もなかなかないと思う。

今回必ず叶えたい夢があって、近所の子供たちを集めた。私はかまくらを作ったことがないから、子供たちに協力してもらった。大人の夫婦二人ではなかなか弾けてはしゃげないのを子供たちと一緒ならいくらでもはしゃげるのも嬉しいこと。一日かけて完成したかまくらはなんとか大人2人と子供4人が入れる大きさになった。中にろうそく入れておやつ食べたり、大満足な一日だった。でも、かまくら作りを張り切りすぎて、ほとんどの労働を私ともう一人のHちゃんだけでやったものだから、その夜、ちょっとした地獄が私を襲った。手が痛くて寝れない。経験したことない、手だけの痛み。ひたすらかまくらの中を掘っていた私の手が疲労でジンジンというか、なんとも言葉にできない痛みで寝れない。数時間泣きそうになりながら我慢していたけど、本当に眠れないから、夜中薬箱を探して、シップを貼ったらやっと寝れた。次の日には治っていたけど、無理をしたら痛い思いをする年になったんだなと30歳直前で実感。トホホです。

今年は雪の量が本当にすごいみたいで、私達が離れてからさらに大雪が長野で続いている。雪下ろしは本当に大変で、短期間行く私たちじゃ感じなくっても、そこに住んでいる人達が雪が嫌になるのも分かる。降っている時はふわふわで綺麗でも、雪かきの時は雪は重い。今回地元の知り合いに偶然会ったら、ご主人が雪下ろしの後に倒れて亡くなってしまったと聞いて、ショックを受けた。とても元気で私達よりも全然力と体力を持った、優しくって物知りのとてもいい人だった。今でも信じられないくらいで、奥様が気がかりでしかたがない。雪国で暮らすということの厳しさについて深く考えさせられた。

それでも、今回野尻に行けたことは私にとって幸せで楽しい時間だった。厳しさもあるけど、あの自然の美しさと、そこにいるだけでもらえるパワーは本当にすごいものだと思う。いつか一冬自分のキャビンで引きこもり、冬超えしたいと思う。冬眠には自信があるしね!